「美雪…どうして」
香津美は目を丸くした。
今この瞬間、目の前にいる妹と異形の女性。
夢の世界と現実世界の肉親。
もう訳がわからない。理解の範疇を超えていた…
「ここ何処なの?この人達は…?」
それは美雪も同様らしく、ただ戸惑うばかりであった。
「あなた達には今から精を提供してもらうの。あの方や…私達にね。」
美雪に付き添う銀髪の女が舌なめずりをしながら怪しくほくそえんだ。
「ねぇ、もう食べてもいいでしょ?我慢出来ないわ…」
金髪の女はハァハァと息づきながら少々興奮気味だった。
「そうね。まずは『あのお方』に捧げる娘を選ばないと…このコがいいかしら?」
美雪の顎に手をやり、クイと向けてみる。
「あ…」
精を捧げる…香津美にはまだどういうことか解からずにいた。
ただそれが明らかに危険だと言うことは二人の表情、部屋の雰囲気を見ても容易に感
じ取ることが出来る。
「そうと決まれば♪」
金髪が美雪の寝巻きの裾を掴むと、一気に捲り上げた。
「きゃあ?!」
驚きの声と同時に裾を押さえようとするが銀髪に手を捕まえられそれも適わない。
金髪はそのまま裾のなかにもぐりこむ様に美雪の身体を覗き込む。
まだ少しだけ膨らみかけた胸。
細めの体型だがくびれの少ないウエスト。
子供らしく可愛らしいバンティをつけた腰下…
この年頃の娘ならではの魅力に満ち溢れていた。
「このコの、とっても可愛い♪」
そういいながら彼女が目をつけたのがウエストの中央で丸く窪んでいる穴であった。
底が浅く、放射状に伸びるシワがどことなく淫猥にも感じる。
「フフ…精気が溢れ出てる。美味しそう…」
その白い腹を長い指で撫で回しながらうっとりとしている金髪の女。
「やだぁ…」
美雪涙を滲ませながらそれに耐えているようだった。
「やめて…美雪に手を出さないで!」
狼狽しながら香津美は叫ぶ。
それを聞き入れないのか聞こえないのか…金髪はお構いなしに続ける。
「ちょっと味見しちゃおうかしら?」
「あまり吸い過ぎないようにね。そのコ、死んじゃうかもしれないし」
「平気よ。『儀式』の分はちゃんと残しておくわ」
そういうと、美雪の臍穴にゆっくりと唇を近づける…
…チュッ!
「ひぃ…んっ?!」
その瞬間、美雪の身体がビクンと跳ねた。
どんな感覚なのかは想像できないが、その反応はただ舐められただけの感覚ではない
ようだった。
そう、猟銃に撃たれた獣の断末魔のように…
「ンフフ…どう?逝きそうなくらい気持ちイイでしょ?」
美雪の身体を抑えながらクスクスと笑う銀髪。
「いやぁ!!やめてぇ!!」
よほど耐え難いのか、首を振りながら美雪は泣き叫んでいた。
プチュ…クチュ……
香津美は一体何が起きているか解からなかった。
しかしその部分から響く淫猥な音、今までを見たことが無いほどの表情をみせる美
雪。
これ以上続いたら美雪が…!
「もうやめて!あたしが…あたしが生贄になるから!!」
その言葉にピクッと眉を動かす銀髪。
「本当かしら…」
「ええ…だからお願い……美雪だけは……」
声を振り絞ってそう答えるので精一杯だった。
「そう…もうおやめ」
銀髪は夢中で臍穴を吸い続ける金髪を制止した。
金髪は名残惜しそうにちゅぽんっと唇を離す。
その臍穴は艶やかに濡れていた。
唾液とともに、穴の奥から滴る液体…それはまるで精液のような…
そして異様なことに、ヒクッヒクッと不自然にひくついている。
「あ…あ……」
美雪は涙に濡れた瞳を見開いたまま呆けていた。
さらに失禁したらしく、足を伝ってチョロチョロと流れ落ちていた。
「あン…もうちょっとだったのに…」
明らかに金髪は不満そうだ。
「殺しちゃったらしょうがないでしょ。それよりあっちの娘が志願したわよ」
それを聞いた金髪は喜々とした表情を見せる。
「ふぅ…ん♪それじゃ、あのコのも味見しなきゃね☆」
これから起こりうる出来事。それは美雪の乱れ方で十分想像できた。
そして「儀式」とは一体…「死ぬ」…?「殺す」…?
決して無事では済まないと思う。しかし美雪の事をこれ以上危険にさらす事など出来
るはずがない。
「じゃ、自分で出してもらおうかしら?精穴を…」
銀髪は落ち着いた口調で言い放った。
香津美は震える手でパジャマの上着のボタンを下から外していった……
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