羞恥・座位分娩

「さあ、ショーツを脱いで、そこに脚を大きく開いて

座って。」そのいやらしそうな産科医はなめるような

目つきで私を見つめながら、破水でぐっしょりと濡れ

た私のパンティを指さしてささやいた。今にもよだれ

をたらしそうな感じだ。ああ恥ずかしい。早くこの場

から離れたい。「さあ早くしないと赤ちゃんが出てき

てしまうよ。これは分娩イスといって分娩台よりもい

きみやすいから。そこにすわって思いっきりいきんで

ごらん。とても気持ちいいから」?!私は一瞬自分の

耳を疑った。なんですって!気持ちいいですって!私

がこんなに陣痛で苦しんでいるっていうのに・・・な

んといういやらしい医者なのだろう。私はその医者が

指さした分娩イスのすごくいやらしいその姿に威圧さ

れた。まるで様式トイレのような形をしたそのイスか

らは、脚を固定するための棒と、その先にある小さな

ベルトでがっちりと私の脚を大きく開いた状態でとめ

られてしまうのだろう。両脇の部分にはいきむための

レバーが取り付けられている。こんないやらしいイス

にすわって産むの?ここにすわったままこのいやらし

い男の前で胎児を押し出す行為を、まさに排泄行為を

見られるっていうの・・・私は激しい羞恥心で今にも

顔から火が出そうだった。まるでおトイレを覗かれて

いるみたい。こんなのいや・・・お願い・・・見ない

で・・・・でも、激しい陣痛が容赦なく私を襲う。お

なかが痛くてもう立っていられない。それにすごくい

きみたい。まさにトイレに行きたい感じだ。本能が胎

児を押し出したがっている。今にもうんちが出そう・

・・・私の本能が目の前の分娩イスに座りたがってい

る。はやく座って!そして思いっきりいきんでと叫ぶ

。額からは大粒の汗が次から次へとあふれてくる。も

うがまんできない。いきみたい。私は素早くショーツ

を下ろしてまるで吸い込まれるかのように分娩イスに

座ると、すぐに肛門に力をいれていきんだ。「そうそ

う。とても上手だよ。トイレに座ってうんちするとき

みたいに、おもいっきり。」そんな・・・恥ずかしい

わ・・・この男に私のトイレを覗かれている・・・い

や・・・見ないで・・・そんな私の想いを目で感じと

ったのか、側にいた助産婦さんが私の股間にタオルを

かけてくれた。うれしかった。恥ずかしさが半減した

。でも、分娩イスにすわっていると目の高さがあの男

や、助産婦さん、看護婦さんたちと同じで、みんなに

おトイレを見られているみたい。すごく恥ずかしい。

すると、このいやらしい男は「それじゃよく見えない

じゃないか。赤ちゃんに危険が生じたらどうするんだ

。早く取りなさい。」「でも・・・」「いいから早く

!」ああん・・・いや・・・取らないで。お願い・・

・この男は私の羊水で濡れ濡れになって、赤ちゃんの

頭で少し開き気味になった股間を見たくてたまらない

のだろうか。スカートめくりといっしょだよ。やめて

よ。もっとひどい。私なにもはいてないんだよ。助産

婦さんはそっと股間のタオルをはずした。ああ・・・

恥ずかしい・・・恥ずかしいわ・・・ああ・・私のい

ちばん恥ずかしいところ、いちばん大切なところが太

陽のごとく明るいライトのもとにさらけ出された。上

半身は服を着ていても、まさに丸裸同然だ。みんなに

私のトイレを見られている。こんなにたくさんの人の

まえで下半身に力をこめて赤ちゃんを押し出さなきゃ

いけない。もう私は開き直って胎児を産み落とす動物

になりきろうと思った。「ほら、赤ちゃんの頭がでて

きたよ」男は赤ちゃんの頭にふれるふりをして私の一

番敏感な豆にそっと指を触れた。「あッ、」私の唇か

らこらえきれずに甘い吐息がもれる。こんなに屈辱を

受けているというのに。悲しい女の性。やはり出産中

は性器がいつもより敏感になっているのだろう。いつ

もならこんな男に触られたって鳥肌が立っちゃうくら

いなのに。激しい快楽の波が押し寄せてくる。すると

男の息づかいがひときわ荒くなった。私の声で興奮度

を高めたのかもしれない。容赦なく私の陰部をその指

で責め立てる。「あううっ・・・いや・・・堪忍して

・くださ・・・い」私がやっとの思いで哀願すると、

周りも気になったのだろう。男はようやくそのいやら

しい行為を中止した。私の股間からは、羊水と共に明

らかに羊水とは異なる半透明の粘着の液体がどくどく

とあふれてきているのがわかる。また陣痛がきた。波

にあわせておもいっきりいきむ。「うううん・・・く

うううん」もううんちしてるのと同じだ。それも人前

で。今すぐに舌をかみ切って死んでしまいたい。私が

いきむたびごとに赤ちゃんの頭が少しずつ押し出され

てくるのを股間に感じる。そして、そのたびごとにこ

の男が私の陣痛のうめき声に興奮している様子がはっ

きりと伝わってくる。今まさに本当によだれを垂らし

ているではないか。ああ・・・恥ずかしいわ・・・そ

してとうとう・・・うんちをもらしてしまった。「あ

あ・・・やっちゃったね。でも気にしなくていいよ。

みんな子供産むときはおもらししてるんだから。今ふ

いてあげる」いやっ!やめて!・・・そう心の声が叫

ぶ。お願い。これだけは助産婦さんにして欲しい。そ

う思うやいなや男の手が素早く私の便でべっとりと汚

れた肛門をぬぐった。「くっ・・・」激しい恥辱と快

感、そして激しい陣痛と便意が入り交じった複雑な波

が押し寄せる。どうすることもできないやりきれなさ

に私の目から大粒の涙がぽろりと1粒、また1粒とこ

ぼれてきた。こんないやな思いしたの生まれて初めて

。お願い・・・そんないやらしい目で見ないで・・・

大きく開いた産道の出口から赤ちゃんの頭が出たり引

っ込んだりをくりかえす排臨を経て、とうとう引っ込

まなくなったようだ。発露。もうすぐだ。もうすぐ赤

ちゃんに会える・・・そしてこの屈辱の出産ショーか

ら逃れることができる・・・・もう恥ずかしいなんて

言っていられない。さっきタオルをかけてくれたやさ

しい助産婦さんがささやく。「赤ちゃんの頭がもうす

ぐ完全に出ますよ。そうすればもうすぐです。あと少

しです。がんばって!」でも股間に大きな赤ちゃんの

頭が挟まっていて股がさけそうなくらい痛い。次の陣

痛で思いっきりいきむと赤ちゃんの頭が完全に排出さ

れた。「うううっ!」引き裂かれるような痛みに苦痛

の声がもれる。でもあと少しだ。男は赤ちゃんの頭を

つかんで引っ張っているようだ。「いまはいきんじゃ

だめだよ。短息呼吸でハアハアして・・・出てくると

きすごく気持ちいいから」ああ・・・そんな・・・ま

た恥ずかしいことを・・・でもその言葉は本当だった

。しばらくするとあれほど激しかった産みの苦しみ、

陣痛の痛みがスッと消えると共に、赤ちゃんの体がべ

ろんと滑り出るときの感覚をはっきりと感じ取る。「

うぐうっ!あああん・・・」なんという快感。今まで

味わったことのない、この世のものとは思えない天に

も昇るような絶頂感だった。そしてその後すぐに訪れ

た最高の爽快充足感。あースッキリした〜っていう感

じ。こんなのなら何度でも味わいたい。何人でも産み

たいと思った。あまりの気持ちよさについ「あ〜気持

ちよかった」と言ってしまったほど。そして誕生の喜

びがこみ上げてきて、今までの恥辱感はどこかへ消え

てしまった。


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